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My life under medical remedy
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自分の知らない自分の事

2004/04/05 (月)


同じ高校に行く人は、私の他に三人居ます。
その中の一人は幼馴染で、もう一人は親友です。もう一人はクラスも違う知らない子です。

私は親友と幼馴染に訊いてみました。私が「監禁された事件」の事です。
親友T代は「助け出された時、あげはは何も覚えてなかったんだよ」と教えてくれました。
幼馴染R恵は「ショックだと思うけど、大人達は皆、知ってるの」と教えてくれました。

PTAを通じて「気をつけるように」と連絡が回ったそうです。
親達が集まれば、監禁された生徒は誰なのか、すぐ分かってしまいます。

二人の共通の意見は「被害者の事を悪く言う人はいないから」でした。
高校生にもなったら、話題にする人もいないと思う。って。三年も前の事だから。って。

「自分の知らない自分の事を、他人が知ってる」

この恐怖は少し収まりました。

けれど、思い出すのは怖いんです。
私の病気は、自分の心を傷つける事を、記憶から無くしてしまう病気です。
担当医は「その一週間の事を、覚えている人格が居る、と見ていいだろう」と言います。

担当医の言う通りなら、その人格は苦しんでると思います。
思い出すと「心が壊れる記憶」を一人で持ってる事になるからです。

自分でも実感の無い「人格」の事を考えたのは、初めてです。



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