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My life under medical remedy
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さよなら

2004/04/15 (木)


私は亡くなった人と間違えられてました。 友達も間違えられた人が、たくさん、いました。 その人は、たくさん誤解されてました。 病気だったから、友達も恋人も作り話にされました。 「ウソツキのなりたがり」 そう言われて、心身ともに弱って亡くなりました。 私は、その人が生きてるフリしました。 でも、もう無理です。 人は死んじゃうと、時間が止まるんです。 私は、その人がHNを変えただけ、と思われてたみたいです。 文章が似てるのは、私が日記を書くのが初めてだったから、マネしてました。 ヲチっていうものがあって、私は、それをされてました。 何にも食べられなくて、学校で倒れました。 死んじゃっても不思議じゃないと思いました。 だから、やめます。 もし、その人が悪かったとしても、しつこくすると大変な事になります。 死んだら、返って来ないんです。


M奈

2004/04/13 (火)


私は背が低い方です。153cmしか無いんです。

教室から出ようとした時、とん、と胸に当たった感じがして、見ると私の肩より背の低い女の子でした。
なんとなく「何かの病気だ」って判りました。

私は普通に「ごめん」と謝りました。

彼女は不思議そうに「私が気持ち悪くないの?」と言いました。
私は「え?どうして?」と訊きました。彼女は「みんな、そう言うもの」と答えました。

私は彼女が、どんな気持ちで生きてるか分からないけど、辛いだろう、って事は分かりました。
私は「そんな事を言う方が悪いじゃん」と言いました。

私も「心の病気」でイヤな事を言われた経験があるから、半分は自分に言ってました。

彼女はM奈と言う名前でした。

M奈は、いろんな話をしてくれました。

幼い頃に大病に罹って、命は助かったけれど、こういう体になった事。後遺症で体育が出来ない事。
ずっとイジメに遭ってた事まで話してくれました。

私も「心の病気」を持ってる事を打ち明けました。

M奈と友達になるのに、言葉は必要ありませんでした。



S香

2004/04/12 (月)


教室に入って、席に着きました。友達がいないと落ち着きません。
でも、転校した時ほど緊張はしてませんでした。クラス中が、お互い「知らない人」だからです。

いきなり「山椒」と呼ばれました。

私を呼んだのは、ショートカットの美人でした。
「入学式に美術部に入部届け出した山椒あげはだろ?私はS香。私も美術部か陸上部か迷ってるんだ」

美術部と陸上部って、随分ジャンルの違う部で迷ってるんだなあ、と思いました。
S香の中学では、体育部と文化部、ふたつ入部しなければいけなかったそうです。

どちらの成績も良かったから、迷ってるそうです。

贅沢な悩みです。

S香は「あんた面白いね。ダチになりたい。あげは。って呼ぶから、私の事もS香でいいよ」と言いました。

驚きました。

「変わってる」とか「変な子」とか言われる事が多かったんです。
「面白い」って良い意味で言われたのは、初めてです。

それも、こんな美人で何でも出来る子にです。

私は素直に嬉しくて「分かった。今日からダチだね」と笑って答えました。
S香は「あげはは、そういうと思った」と笑って言いました。

S香は、窓にもたれて眼をふせながら、自嘲するような表情をしました。

「私、ダチって出来た事が無かったんだ」



クローバーのネックレス

2004/04/11 (日)


今日は彼に会ってました。公園でアクエリアスを飲みながら、高校の話をしました。

入学式に、美術部の入部届けを出したと言ったら、笑われちゃいました。
彼は「あげはは、決めたら即、実行だな」と言いました。
この事は、自己紹介でも爆笑されたのに、彼まで笑う事は無いと思いました。

彼はサッカーを続けるそうです。

迷ってたけど、中学より設備が良いのを見たら、やりたくなったって言ってました。
中学の頃、いい線いってたから嬉しかったけれど、気になる事が有ります。
中学は「女子マネージャー」は居ませんでした。高校は、居るんです。心配です。

彼は「どうして不安になるんだよ?」と訊きました。

うまく説明は出来なくて、ただ、不安になる、と答えました。

彼は私の首にネックレスをつけて「つきあってる証明」と言いました。
そのネックレスは、クローバーの形で3枚の葉が「ペリドット」で一枚が「エメラルド」でした。

私は驚きました。
彼はクローバーの形にくりぬかれたプレートのネックレスをして「ペアだよ」と言いました。

彼は「クローバーのアクセサリーが女の子の間で流行ってる」と聞いて、バイトしたそうです。
指輪やブレスレットは学校につけて行けないし、ピアスは二人共、空けてないんです。

「ネックレスは24時間つけていられるだろ?」

私は涙が出て来ました。
彼は驚いていたけど、喜んでると分かって笑って言いました。

「頑張った甲斐があったよ」



私の中の「K」

2004/04/10 (土)


今日は診察日でした。
担当医が「調子が良くないようだね」と言いました。まだ何も喋ってないのに「?」と思いました。

担当医の話では、私は昨日「入学式の帰りです」と言って、病院に遊びに来たそうです。
病院のPCで日記を更新して、入院中の友達と遊んで、Z君に携帯番号を教えたって言うんです。

夕方、PCを見て、自分で日記が更新した事を覚えてなかったと思ってました。

私は「昨日、病院に来てません」と担当医に言いました。

担当医は「そう言うと思った」と言いました。
メモの切れ端を渡されました。私の携帯番号でした。でも名前が「K」なんです。

担当医は最初「明るいな」と思って見てたそうです。

でも私が、Z君と楽しそうに喋ってるので「おかしい」と思ったそうです。
私はZ君が苦手なんです。
病名は知らないけど、いつもニヤニヤしてて、私の事を「彼女」って言うからです。

私がZ君に携帯番号を教えるなんて、考えられないんです。

担当医は「K」は社交的な性格だから、と言いました。
「そういう部分が自分の中にあるんだと思えばいい」って。そう言われました。
ちょっと納得出来ません。

私は彼以外の男の子は、怖いんです。



入学式

2004/04/09 (金)


私の高校は桜が一本も無いんです。
常緑樹ばかりで、近所の公園は紅葉が綺麗だそうです。ちょっと珍しいと思いました。

入学式って、部活の事とか選択科目の事とか考えてて、感動は無いんです。
卒業式は泣いたりはしなかったけど、すっきりした寂しさと切ない感じがありましたけど。

教室は一階のA組。

覚えやすいです。

部活は美術部と決めてたから、美術室に行って挨拶して、入部届けを出しました。
顧問の先生は、すらりと背の高い、優しい眼をした男性教諭です。まだ「お兄さん」という年齢です。

楽しい部活になりそうです。

選択科目は、文系に絞りました。
中学時代、数学以外の理系科目に手こずった過去があるからです。

一番に苦手だったのは地理です。
マンガじゃあるまいし、現実の世界で0点を取った経験のある学生って、私の他にいるでしょうか?

蒼く晴れた空で、少し暑くて、幼馴染と親友と三人でアイスを食べながら帰りました。

いい事がありそうな気分にさせる風でした。



私の中の殺人鬼

2004/04/08 (木)


担当医は会った事が無いんですけど、私の中に殺人鬼が居るんです。

母と三人の姉だけが知ってるんですけど。
私は二年前から昔の記憶は無いんですけど、その頃の話です。

三歳になる前、包丁で二番目の姉を殺そうとしたのが始まりです。
車道に突き飛ばしたり、首を絞めたり、花瓶で殴ったり、数えたらきりが無いんですが。

自分が、母と三人の姉に、昔された事をしていただけです。

母娘喧嘩、姉妹喧嘩の域を超えてると思います。虐待のカテゴリーにも入らないと思います。
ただの殺し合いです。

今は有りませんが「ボーダーライン症候群」と診断されていた頃、自殺願望が有りました。
自殺も「命を絶つ」という点では、殺人だと思います。

それが、二年前に私が眼が覚めた時から、殺人衝動も自殺衝動も消えてしまいました。

理由は分かりません。

けれど、自分の中に「そういう部分がある」という事は否定しません。
だから精神科に通ってるんです。

明日は高校の入学式です。



彼の以外な反応

2004/04/07 (水)


私は記憶が飛んでも長時間って事は無かったから、不安になっていました。

その事を彼に話しました。
彼は「昨日、俺に会ったの覚えて無い?」と訊いて来ました。私は驚きました。

彼の話では。。。

彼は私の部屋に来ました。お互いの家族に会って「友達」と紹介してあるから、昼間は予約無しで会ってます。

私はスケッチブックを抱えて、鉛筆を持っていました。
グラスに活けた黄色い花(彼はフリージアなんて花の名前は分かりません)を写生していました。

私は彼に気が付かずに、描き続けてました。
彼は最初「集中してるのかな」と思ったそうです。でも「眼が違う」と気付いたそうです。

鉛筆の動きが止まった時、彼は私に「誰?」と訊いたそうです。
私は小さい声で「Mです」と答えました。彼は「M」の私と話をしたそうです。

「M」は内気で、絵が好きで、最初に生まれた人格で、年齢が私よりも上で、19歳だと言いました。
担当医から聞いた「M」と言う人格と一致します。

私の知らない私と、彼が話をした、と言うのは不安でした。
彼は「あげはじゃない」と感じた事はあっても「私じゃない私」と話をしたのは初めてです。

私は「どう思った?」と訊きました。
彼は「大人っぽくて、女らしくて、物静かで、いい感じだった」と答えました。

印象の良い「私の知らない私」でよかったと思ったけど、ちょっとヤキモチ気分になりました。

でも私は知ってるんです。
母と三人に姉を殺そうとしている「私」がいる事。。。



記憶が飛んじゃいました。。。

2004/04/06 (火)


この日は記憶が飛んでいます。一日の8割です。こんな事は初めてです。

私は高校に入ったら、美術部に入るつもりなんですが。
スケッチブックを開いて、鉛筆を持って、グラスにフリージアを活けて、写生してました。

途中から記憶が無いんです。
でも、スケッチブックには、グラスのフリージアが描かれているんです。私より上手に。

複雑です。
頭痛がして、鎮痛剤のロキソニンを3錠も飲みました。




そういう気分の時に、もっと複雑な気分になるメルをもらいました。

友達のsayakaがサイトを閉鎖した原因になった人なんですが。。。
私と同じ年齢で今度、高校生になる人で、sayakaより2歳も年下なんです。

どこのオバサンかと思うような思考回路なんです。

私を別人と間違えてるんですが、訂正しようにも、頭から決め付けていて話にならないんです。
彼を「脳内彼氏」とか。。。確かに、まだキスもしてませんが、一線越えないと認めないなら脳内で良いです。

私のサイトは「嘘だらけ」だそうです。自分のサイトに嘘は無いとでも言うんでしょうか?
その人のメルの内容と、その人のサイトの内容を比べると「嘘だらけ」ですけれど。

はっきり言って私の日記は、友達や彼や家族や担当医が読んでも「嘘は無い」です。

日記に嘘を書いたら意味が無いじゃん。。。



自分の知らない自分の事

2004/04/05 (月)


同じ高校に行く人は、私の他に三人居ます。
その中の一人は幼馴染で、もう一人は親友です。もう一人はクラスも違う知らない子です。

私は親友と幼馴染に訊いてみました。私が「監禁された事件」の事です。
親友T代は「助け出された時、あげはは何も覚えてなかったんだよ」と教えてくれました。
幼馴染R恵は「ショックだと思うけど、大人達は皆、知ってるの」と教えてくれました。

PTAを通じて「気をつけるように」と連絡が回ったそうです。
親達が集まれば、監禁された生徒は誰なのか、すぐ分かってしまいます。

二人の共通の意見は「被害者の事を悪く言う人はいないから」でした。
高校生にもなったら、話題にする人もいないと思う。って。三年も前の事だから。って。

「自分の知らない自分の事を、他人が知ってる」

この恐怖は少し収まりました。

けれど、思い出すのは怖いんです。
私の病気は、自分の心を傷つける事を、記憶から無くしてしまう病気です。
担当医は「その一週間の事を、覚えている人格が居る、と見ていいだろう」と言います。

担当医の言う通りなら、その人格は苦しんでると思います。
思い出すと「心が壊れる記憶」を一人で持ってる事になるからです。

自分でも実感の無い「人格」の事を考えたのは、初めてです。



他人が知ってる不安

2004/04/04 (日)


私は彼に訊きました。
私が「一年生の夏休みに一週間、監禁された事件を知ってる人は、どれくらい居るの?」って。

彼は「もう中学じゃないから言えるけど」と前置きして教えてくれました。
学校中、知ってた。と。

私は全身が凍りついたような気がしました。

私は病気の事もあるから、学校と美術部以外は、家に帰るタイプの生徒だったんです。
遊びに行っても、携帯のスカイメッセージで「××に居る」と、親の携帯にメールをしていました。

だから、連絡無しで居なくなった、と親は警察に届けたそうです。
警察にとっては「中学生には、よくある事」だったらしくて、三日目の朝、捜索が始まったそうです。

この時点では「極秘捜査」だから、夏休みだった事もあって、親しか知らなかったそうです。

一週間が終わる日、犯人は逮捕されました。
この時、犯人の事はニュースで流れたそうですが、地方だけの報道に終わったそうです。

私の事は「中学一年生、十三歳、女子」とだけ、放送されたそうです。

これが私の事だと、同じ中学の生徒は知ってたそうです。
彼が言うには「あげはは被害者だから、悪く思われてないから安心しろ」って。

私は、自分の知らない自分の過去を「他人が知ってる」という状況が、怖いんです。

記憶から消してしまうほどの恐怖って。。。



悪夢の理由

2004/04/03 (土)


今日は診察日でした。

担当医に夢の話をしました。いつも同じ光景の、知らない男の人が出て来る夢です。

白い壁
黒い浴槽

私は、その中に居て何故か動けなくて、知らない男の人が居るんです。
とても暑くて、意識がはっきりしないんです。

担当医は「記憶が戻って来ているんだ」って言うんです。
私は一週間、監禁された事があります。

思い出そうとすると頭痛を起こしていたのに「夢」という形で、思い出しつつあるそうです。

病気の治療、という意味では良い事だけど、これから辛いと思うって言われました。
これはDIDの治療じゃないそうです。
ショックが大きすぎると、脳が記憶の消去をするんです。

記憶喪失の一種だと思えばいい、と説明されました。

脳が記憶を消去するくらい、大きなショックって。。。と考えると。。。



怖い



「男性恐怖症」

2004/04/02 (金)


私は、自分の事を「男性恐怖症」かな。。。と思ってたんです。

彼以外の男の子は、みんな怖いんです。女の子は好きです。
同性愛じゃないと思うんですけど、女の子ばっかりで遊びに行くのが好きなんです。

父親と仲が良いって言われますけど、父娘なんだから普通だと思ってたんです。
三人の姉にはファザコンって言われていますけど。

今日は診察日じゃなかったんですけど、入院中の先輩のお見舞いに精神科へ行ってきました。

先輩は「PTSD持ちの男性恐怖症」って言ってたから、私の事を質問してみたんです。
先輩が言うには「もし男性恐怖症だったとしても軽症だよ。病気の内に入らないよ」って。

先輩の症状から言えば「男性恐怖症」だったら、父親も怖いって言うんです。
高校へ行くのに、共学は選べないって言うんです。

恋をして、つきあっても些細な事で怖くなって、別れてしまうって。。。

びっくりしました。
先輩が名門のカソリック女子高へ行ったのは、信心深くて成績が良かったからだと思っていたんです。

先輩は「彼は怖くないんでしょう?」って質問してくれたから、私は「はい」って答えました。
先輩は笑って「じゃあ大丈夫」と言ってくれました。

でも記憶に無いはずの光景が、夢に出て来るんです。
知らない男の人が出て来る夢です。
担当医に報告した方が良いかな。。。と思っています。



入学式の前に

2004/04/01 (木)


高校がバラバラになるからだと思うんですけど、卒業生が中学校に遊びに行ってます。

高校生になるって「期待と不安が」とか、友達が言うんですが。
友達は、期待の方が大きいように思うんです。
私は、不安の方が大きいんです。期待は。。。少しです。

三人の姉が、別々の私立女子高に行ってるんだけど、楽しくなさそうな事を言ってるんです。
だから私は公立の共学にしたんです。

私も彼と一緒に、中学校に行ってみました。

髪形や色が校則違反だったタイプの生徒同士で、喧嘩してるんです。
内容を聞いていると、複雑な気分になりました。

高校に受かった子を、落ちた子が殴ってるんです。「裏切り者」とか言って。
高校進学は個人の自由だと思いますけど、思考回路が分かりません。

彼や友達や先生の話では「高校へ行けない」というのは、ものすごく不安らしいんです。
「行かない」と「行けない」は全く違うそうです。

自分の意思で「行かない」のは、自分を持ってるから、自由です。
自分の意思に反して「行けない」のは、自分を見失っちゃって不安になるそうです。

それは分かる気がしました。

私の病気は、自分の意思と反する状況に、対応が出来なかった結果だからです。
自分の意思と反するって、自分に嘘をつく事だから、苦しいんです。

彼は私に、よく言います。
「力を抜いて」



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