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2004/04/04 (日) |
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私と彼はペアのネックレスを付けて居る。
シルバーの十字架。
中学三年生の時、受験勉強で会える時間が減るから、と。
彼が買ってくれた物だ。
素直に喜べば良いんだ、と解って居る。
けれど、肌に当たる感触が冷たくて、息が苦しい。
私と彼は違う高校へ行く。
彼は工業高校。
やりたい事が決まって居るから。
私は進学校の普通科。
やりたい事が解らないから、高校三年間、考えるつもり。
幸せになりたい。
それだけは、誰もが考える事だと思う。
けれど、何が私に取って幸せなのか、解らない。
彼は好き。
そばに居ると安心する。
でも、この気持ちは永遠では無いんだ、と考えてしまう。
永遠の幸福なんか、どこにも無い。
私は神の存在を信じて居ない。
言い換えるなら、神が嫌い。
私は何故、虐待されて育たなければならなかったのか、解らない。
生まれて来た事が罪だ、とでも言うつもりなのか、と。
今、心の病気で有る事が試練だ、とでも言うつもりなのか、と。
十字架のデザインは好き。
賛美歌を歌うのも好き。
誰も居ない教会で、考え事をするのも好き。
それでも神は嫌い。
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