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2004/04/09 (金) |
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中学校の卒業式の時、泣いて居る子が居た。
私は、解放された様な気分だった。
煩わしい友人関係。
受験勉強。
私の記憶に無い過去を知って居る人達。
彼じゃない男子に、制服のリボンを欲しいと言われた。
けれど、悪意を感じて逃げた。
走って帰ったのを覚えて居る。
高校の入学式も、感動は無かった。
三年間、乗り切らなければ。
ただ、そう思った。
どんな事も私には「通過儀礼」に過ぎない。
部活は参加自由でしたが、何かしたいと思った。
幼い頃の虐待のせいで身体が弱いから、運動部は無理。
中学時代は美術部でした。
美大受験専門の高校を薦められたから、自信は有る。
絵が私の唯一の特技。
虐待の結果だと思うと、皮肉だ。
音楽は苦手だった。
小さな声で、好きな曲を口ずさむと、必ず褒められる。
「綺麗な声だね」
けれど、大きな声が出ない。
コーラスでも名指しで、声が出て居ない、と言われてしまう。
体育は人並みに出来たけれど、精一杯だった。
最も苦手だったのは、家庭科だった。
先生が「嫌味な女」ばかりだったから。
先生が魅力的な女性だったら、家庭科が好きだったかも知れない。
高校教諭は良い先生だと良いな、と思った。
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