Click here to visit our sponsor
MEMORIZE 日記検索 新着日記 ランキング 共通テーマ ランダムジャンプ
wandering darkness
LatestDiary | PastDiary | Message | Mail | MyLink


2004/04/15 (木)
上辺の友達


私は、部屋のドアにメモを貼った。

「友達が出来た。
 名前は佐伯操。
 眼の大きな美人。
 髪は肩の上」

学校で入れ替わる事は、殆ど無い。
けれど過去、何度か有るから、油断は出来無い。

携帯で彼に知らせた。

彼は「良かったな」と言ってくれた。
本当に嬉しそうに。

それは私が「上辺の友達」しか居ない事を、知って居たから。
病気を隠して居た。

「時間を守らない」
「性格が変わる」
「遊びに行く約束を破る」

上辺の友達が、そう陰で言って居る事は、知って居た。

彼は「高校では、病気を隠す必要は無い、と思うぞ」と言った。
「ひかるの高校は馬鹿が少ないから、理解してくれる」

「解離性同一性障害疑い有り」

勇気の要る事ですが、彼の言う通りだ、と思った。
秘密を持って居て、親友になれるとは思えない。

佐伯は、理解が出来ると思う。
頭が良いと感じた。

成績やIQと言う意味では無く、人間として。
顔が綺麗だとか、成績に嫉妬されて居る、と解って居る眼だった。

それが、くだらないと言う事も。

解って居ても、寂しかったと思う。

孤独。

佐伯は私の孤独に気付いて、友達に選んだのかも知れない。

もう、上辺の友達は要らない。



< prev
next >


RDF