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イデアの世界

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2004-01-29 私が生まれた理由

先日の診察で分かったことですが、私が生まれた理由は、他の人格とは全く違っていました。

重症のDIDの方は、基本人格を探す事が難しいのだそうです。

けれど、私は5歳の桜が閉じ込められた時に作られた「空想の姉」なのだそうです。

これは珍しい事では無いそうです。

10歳未満の子供が転校などで、孤独な想いをした時、幽霊と遊んだ、という体験談があります。

耳にした人は多いと思います。

新しい環境に慣れると、現れなくなる幽霊は、怪談には当てはまらないんです。

精神科医に言わせると、これが「空想の友人」の正体なのだそうです。

私は「空想の姉」で消えるはずだったんです。

けれど、5歳の桜にとって「空想の姉」だけでは、自分を支えることが出来なかったんです。

無意識に人格を作ってしまったそうです。

私も「空想の姉」から人格に変化してしまったんです。

私が、元は「空想の姉」だったから、基本人格が「5歳の桜」だと知っていたんです。

「空想の姉」が人格になってしまうのは、珍しいことだそうです。

実年齢よりも年上の人格が多い患者は、守ってほしいという願望の現われだそうです。

年下の人格が多い患者は、甘えたいのだそうです。

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